緑のおはなし
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■平馬通信■
ヨーロッパに見る可憐な花たち NO 8

『イギリス 王立エデインバラ植物園に見る』


ロックガーデンは四季を通じて楽しめる花園といえますが、岩組みにへばりつくもの、岩を覆ってしまうもの、砂礫地や地上を這っているものなどがあるから、高山の雰囲気が漂ってくるわけです。ですから背丈の大きくなるものは植えません。
また、高山植物でなくても、形態が高山植物的であったり、岩組みにイメージが合うものは好まれて植えられます。彩りの点でも目立ちやすいラン科のものも良く使われます。

平馬 正のホームページアドレス
ここでは、日本の宮廷庭園と日本の名園を紹介しています。
http://www11.ocn.ne.jp/~theima/


(1) ステップの脇に咲く〈Viola cornuta〉 スミレ科 ピレネーアルプス原産。
このタイプのビオラはマット状となる。明るく青い蝶のような花形で7月頃から咲き出す。

(2) 小さい草丈に大きな花の〈Anemone blanda ‘Atrocoerulea’〉 キンポウゲ科 東ヨーロッパ原産。
花色が濃青色のもので、早春に咲く。

(3) 砂礫地や岩組みを好む〈Saxifraga hostii〉 ユキノシタ科 アルプス東部原産。
美しいマット状となるローゼットに、赤いスポットのある白い花を5〜7月に咲かせる。

(4) 美しいラン〈Orchid mascula〉 ラン科 ヨーロッパ(ピレネーアルプス含む)、北アフリカ、西シベリア原産。
葉に時々紫のスポットが入る。春に美しい紅紫色の花を咲かせる。

(5) 日本のアオノツガザクラ〈Phyllodoce aleutica〉 ツツジ科 日本中部以北、千島、カラフト原産。
高山帯に生えるもので、7〜8月に淡黄緑色の可憐な花を下向きに開く。

(2004/01/13号 平馬 正 著

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