緑のおはなし
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■三浦通信■
仕立て物のいろいろ(整姿樹形編)

 庭園を作り上げている庭園樹木の中には、その樹木がもつ本来の姿を生かした自然樹形と人の手が加えられ様々な形に作られた人工樹形(仕立て物)とに分けられます。仕立て方には樹木の持っている個性を活かした自然仕立てと幹や枝の誘引や伸長したものを剪定や刈込によって色々な形に仕上げた整形仕立てとがあり、今迄は地域や扱う人によって仕立て形の呼称はまちまちでしたが、昨年より統一が図られてきています。

 今回は仕立て物の中で、整姿樹形と刈込樹形を取り上げてみます。

 整姿樹形は次の3種類に分類されます。

●イチイの段作り

 面を平坦に刈り込んで仕上げてある。

●チャボヒバの玉散らし

 玉が綺麗に仕上げられ、年代を感じる。
 全体の調和がとても素晴らしい。

 次週は、仕立て物のいろいろ(刈込樹形編)になります。

(2003/02/23号 三浦 敢司 著

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