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2004/06/16
6月5日淡路夢舞台で開催された『園芸療法・国際サミット』に行って参りました。

平成16年6月5日(土)に、兵庫県立淡路夢舞台国際会議場で開催された園芸療法・国際サミットを傍聴しました。
 このサミットは、園芸療法の先進7ヶ国(オーストラリア・カナダ・ドイツ・韓国・イギリス・アメリカ・日本)の専門家が一堂に集い、園芸療法に関する資格制度、人材養成や情報共有のあり方、また、人的ネットワークづくりなど、今後の園芸療法の方向性についてさまざまな議論が行われました。

会場となった兵庫県の淡路夢舞台に隣接する国営明石海峡公園です。花の中海と呼ばれるこの池は、4年前に開催された「淡路花博ジャパンフローラ2000」に合わせて当社が施工したものです。


まず園芸療法とは、心と体に病や障害を持った人、あるいは高齢者などを対象に「園芸活動」を行うことによって、治療やリハビリテーションを行います。また広い意味では園芸を通じて人々の健康の維持・増進を図り、生活の質(クオリティー オブ ライフ)の向上を目指していくものです。
日本における園芸療法は、1990年代初めから、ガーデニングや環境への関心、高齢化社会による介護・療法・健康維持などへの関心が高くなってきたことから、その必要性が語られるようになったそうです。

今回の国際サミットで、今後の課題として以下のことが話し合われました。
1. 専門性を高めるために万国共通の品質基準を定め、園芸療法の効果を科学的に研究する必要がある。
2. 教育機関と協力し合い、教育の基盤作りが必要である。
3. 資格認定制度を設け国家試験にする必要がある。
4. 国家資金を得るために、まずは国民の園芸療法認知度を高める必要がある。
5. 教育機関や医療機関と協力し合いどのように園芸療法を組み込んでいくか検討する。
6. 世界規模での情報交換・情報共有が必要であるということ。


講演前の会場の様子です。国内外から園芸療法に関心を持つ約530人が傍聴しました。
園芸療法・国際サミットということもあり、日本語と英語2カ国語通訳のヘッドホンアナウンスや手話、口述筆記を行うなどの配慮がなされていました。
右手に見えるスライドで口述筆記の内容がリアルタイムに映し出されました。

『アファンの森』で活動なさっている作家C.W.ニコルさんです。
冒頭で、二コルさんは「日本国籍を取得し、人に自慢できる事が出来た。僕は英語が上手い日本人です。」と話し、会場を笑わせました。
自然の持つ力について自分の経験談と共にお話して下さいました。

先進7ヶ国の専門家が今後の園芸療法についてパネルディスカッションが行われました。
司会・進行は元NHKアナウンサーで樹木医の松田輝雄さんです。

サミット終了後、当社参加者で記念撮影をしました。

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