2005/04/19
国営公園ひたち海浜公園「BMXコース」改修工事 完了(工事終了報告) |
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平成17年1月から改修工事を開始した国営公園ひたち海浜公園の「BMXコース」が完成しました。
※BMXとは・・・オートバイのモトクロス競技を自転車で行う競技。専用の自転車を使用し、荒れ地のコースで競技を行います。
国営公園ひたち海浜公園は、茨城県ひたちなか市に国が設置した国営公園で、総面積は350haに及びます。現在、約3割の119.4haが開園されています。
整備工事という件名から察せられると思いますが、既設のBMXコースにおいて初心者の練習中にケガの発生が少なからず起きていたため、今回工事では初心者向けのサブコースと上級者向けのメインコースの2つのコースを造りました。
BMXコース完成写真です。
全体写真です。土舗装の奥側がメインコース、手前側がサブコースです。
メインコースのスタート地点です。
サブコースの全景です。
メインコースの平面距離は約380m、サブコースは約217mとなっています。メインコースの特徴は、バーム(コーナーのバンク部分を称する)部がアスファルト舗装となっていることです。国内では3箇所目の施工です。これは降雨後のコース使用が早められるとの理由から設計されました。バーム部の最高高さは約4mです。ジャンプ部の最長水平距離は7mとなっております。プロ選手はこれを飛び越えるそうです。
通常走行部の表層土は粘性土と砂を8:2で混合したもので仕上げています。走行面は極力硬い方が良いということで安全処理を行っています。
躍動感あふれる高低差がライダーの血を騒がせます。
なお、当コース(上級者向け)は国内でも最大規模のコースです。
今年9月には、第3回環太平洋選手権大会の開催が予定されています。
−インタビュー−
工事担当した内山に、工事中のエピソード、苦戦したこと、思い出話しなど様々な観点からお話を伺いました。
「受注した時点で工期が相当厳しいことは予想できましたが、案の定大変でした。
ほとんどが土工事であるため、雨天に対する心配でかなり神経がすり減りました。また、工程が圧縮されているため最後の土量の調整が非常に難しく、土量変化率が計算以上に激しかったので、最後は見込みで搬入せざるを得ませんでした。
何とか完成することが出来たのは、ひたち海浜事務所の監督官のご指導と全日本BMX連盟桜庭副会長の熱意及び、協力各社の誠実な努力によるところであると思っています。
工期後半のたび重なる悪天候、コース造形の大幅な設定調整、搬入車輌(大型ダンプ約1400台)の安全管理等、2ヶ月の短い工期がやけに長く感じた現場でした。
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