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2011/11/01
「日比谷公園ガーデニングショー2011」ガーデンコンテストに参加しました

 平成23年10月22日〜30日に「日比谷公園ガーデニングショー2011」が開催され、当社も「ガーデン部門」に参加しました。

作品名:『幽邃(ゆうすい)』
 庭園の名脇役「六方石」を主役にして、古来からの自然の中にある幽邃な景色(物静かで奥深い景)をテーマとして和風庭園によって表現してみました。荒々しさの中に、物静かさが見え隠れする風景はきっと見る人を引き込み、大自然の一部を感じさせてくれることでしょう。



作品のポイント
 当社は、特に以下のポイントを大事にして創作しました。



ポイント? 六方石

 100?、60?、30?の六方石を用い、バランスよく据えました。また、石の表情や高さを出すためにあえて六方石を割り“味”をだす工夫をしました。

 
 

ポイント? 御簾(みす)垣

 さらし竹(白)と黒竹を使用し、日の出前、日没前の雰囲気を出すために下方にはさらし竹の割合を多くし、上方にいくにしたがって黒竹を多く使用しました。また、柱は名栗(なぐり)仕上げ風に仕上げ、焼色によって竹との雰囲気を合わせました。

 
 

ポイント? 景石(船)周りの波紋の表現と洗い出しの淵

 景石を船に見立て、船周りの波紋は、日の出前、日没前に現れる影を表現するために御簾垣から遠ざけて黒砂利を混ぜ入れ表現しています。また、景石(船)から遠ざかるごとにさざ波に変化する工夫もこらされています。「海」を表現している白砂利の淵はモルタルで傾斜をつけ、洗い出し仕上げにしています。これにより、海が広がっているかのようにみせています。

 
 

ポイント? 松の置き方

 潮風に吹かれながら懸命に生きている崖沿いの松を表現しています。そのため、あえて松の表情を表に出さず、また傾斜をつけることで、より自然に近い配置としています。今回利用した、あえて手入れが行き届いていない自然風な松を探すのにかなり難儀しました。




 今回は残念ながら、入賞しませんでしたが、これからも、お客様に喜んでもらえるような、そして「新しい庭」の探求をしていきます。
 これからの作品にも乞うご期待ください!

(報告:事業部工事課 福井 裕人)

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