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2015/11/10
日比谷ガーデニングショー2015のガーデンコンテストで「東京都都市緑化基金賞」をいただきました。

平成27年10月17日〜25日に開催された日比谷ガーデニングショー2015のガーデンコンテストのガーデン部門に参加し、「東京都都市緑化基金賞」を受賞しました。


ガーデン部門のテーマ:和・技・美 〜まちなみをつくる庭〜
作品名:『咲話 〜SAWA〜』

作品のコンセプト
美しい町並みの形成には、構成要素となるパブリックスペースとプライベートスペースの調和・協同が大切なキーワードと考えます。
「咲話」では、この二つの空間を分ける垣根が休憩スペースの機能を併せ持ち、道端の植栽と住宅側の植栽が一体となり景観を形成します。
「咲話」には散歩中のお年寄りから学校帰りの学生までが自然と集まり、ちょっと座っておしゃべりを始めると話に花が咲くようなスペースをイメージしました。





作品のポイント
当社は、特に以下のポイントを大事にして創作しました。



ポイント? 可動式の垣根
垣根上部のルーバーは360度回転するので、垣根沿いに暮らす住民はプライベート性を自由に調整できます。また下部の格子も可動式のため、通常は閉じて壁状になっていますが、格子を下ろすことで路地を通行する人々がベンチとしても使用できるように作成しました。

 



ポイント? ベンチの下の植栽
ベンチが可動式なのでベンチとして使用しない時は座面を上げておくことにより、通常なら日陰で植物の育成に適さない箇所での植栽を可能にし、町並みの緑を増やせると考えました。

 



ポイント? ダメージ感
昔からそこにあり、違和感なく、ふとそこに入っていきたくなるような景観を作る為、垣根は炙った木材をさらに加工して経年変化を感じるような仕上げにし、石畳には、かつて都電の敷石に使用されていた御影の板石を使用しました。

 



今回は私たちが中心となって制作しました。
東京都都市緑化基金賞をいただくことができ、本当にうれしく思っています。

例年制作しておりますが、そのたびに自然の力に驚かされています。
作品に植物や景石などの彩りを配した瞬間、作品が生き生きと輝きだし、思いもよらない表情を見せてくれ、制作者自身もその変化に魅了されてしまいます。
また、制作過程で得ることができた技術や知識、感性が次の仕事にも生きてくると感じています。

(設計・施工担当:石川 博隆・岡 景介・笛木 学)

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