地下駐車場の上の人工地盤で荷重に問題がないことから、通常の土壌を使用しました。公共に開放されたスペースなので、通行人の目を楽しませることを意識し、ツツジ類を植えつけ、ボリュームを持たせています。
当時、11F屋上は、当社で一番高い場所の施工でした。台風並みの強風が吹き抜けるため、これに耐えられるかが一番の課題でした。最も深いところで60cmという土厚に植えられた高木は、今も安定して生育しています。結婚式場があるため日本風な庭園を心がけました。客土はパールロームを使用。
屋上庭園の植え込み地下に留水タンクを設け、雨水を一旦溜めてから排水するよう設計しました。通常の樹木の他に、野鳥がついばむような実のつく木としてグミ・ガマズミなども植え込まれています。
パールローム(人工軽量土壌)を使用した、軽量化工法の、日本最初の施工例です。客土厚は60cm、クスノキ・ヤマモモなどの高木を植え込みました。特筆すべきは、パールロームの土壌でバラの生育に成功したことです。植物育成に対する優れた適性があることを物語っています。(従来、バラは赤土が最適と言われていました)