■H邸(渋谷区)■
◆施肥
真冬なのにびっくりするくらい暖かい日が続いています。もうあちらこちらで梅の便りが聞こえ始めていますね。
今月は冬のお庭の手入のメインとなる、お庭全体の木に肥料をまく作業(施肥)です。この時期の施肥は元肥(寒肥)と呼ばれています。
樹木の成長に必要とされる年間の養分を休眠期(12〜2月頃)に施すことで樹木本来の美しい緑を保つのが目的です。
◆担当:田中浩のコメント
ゴヨウマツとイヌツゲを中心に高木には打込み式の化成肥料を、ツツジ類などの灌木には有機質肥料をそれぞれまきます。
昨年の施肥の効果(前年5月のレポート:参照)が予想以上に大きかったため、今年は年間管理の標準作業に組み込ませていただきました。
写真は打込み式の肥料です。20cmくらいの棒状の塊の上部にふたを付け、ハンマーでカンカンたたきます。杭を打込んでいるような気分です。
土中に打込まれた肥料はゆっくりゆっくりと溶け出し、樹木の根から吸収されていきます。
施肥は見逃しやすい作業ですが、たくさんの花をつけ、濃い緑に囲まれたお庭を一年間眺めるためには必要不可欠なものだと考えています。
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