■W邸(渋谷区)■
◆シダレザクラの植栽
3月の施肥作業と同時に、Wさんからの依頼でシダレザクラを植える事になりました。
木を植えるときは、何よりも土と根を早く活着させることを考えます。植えつける時期を選び、水極めを忠実に行うことが大事です。
今回は『水極め』について説明いたします。
作業の手順は次のとおりです。
1.植え穴に木の裏表(バランス)を見ながら置きます。
2.土と共に大量の水を入れ、全体に水がまんべんなく廻るようにし、土を棒で突きながら埋め戻します。
*土の中に空気が残っていると、乾いたときに根鉢と土の間に隙間が出来てしまい根が伸びないからです。
3.さらに土を入れ、周りの地面と同じ高さになったら、植穴の根鉢径にそって、土手で囲む。これを「水鉢」と言います。
4.最後に水を、水鉢の高さ一杯に張ります。
*木を植えてすぐは多くの水分が必要です。雨水や灌水を根鉢にしっかりと与えるための補助的役割を果たします。
土壌と根鉢が密着して隙間がなくなり、一足早く根を伸ばし、水分を吸収しやすくすることが『水極め』です。
◆担当:石川博隆のコメント
年間管理では、担当者が巡回して問題点を見つけるだけでなく、今回の植栽作業のように、お客様の要望をできるだけ取り入れ、お庭をより良くしていくための提案を行います。
何かありましたらお気軽に声をお掛け下さい。
|